留守中のペットの様子を監視できると、思わぬ事が分かったりして楽しそうですよね。
ウェブカメラを購入することで手軽にペットの様子を監視することは出来るのですが、当サイトでは前回検討したとおり、留守中のペットの様子を監視するために自前でシステム構築する事にしました。
ubuntuをインストールしたネットブック(EeePC)に、フリーウェアのmotionを導入することで実現しますので、今回はmotionのインストールおよび設定を行い、実際の動作を確認してみたいと思います。
motionをインストールする
さっそくmotionをインストールしていきます。
ubuntuならインストールは簡単です。2種類の方法で、好きな方を選んでください。
Synapticからインストールする
synapticを使ってインストールするのは非常に簡単です。
synapticパッケージマネージャを起動したら、「motion」を探してください。
検索機能を使ってもいいですし、パッケージ一覧から「motion」を探しても構いません。
見つかりましたら「インストール指定」をして、「適用」を押せば、インストールは完了です。
apt-getでインストールする
もちろん、コマンドラインからもインストール出来ます。
コマンドラインからインストールする場合は、以下の様にターミナルに入力すればよいでしょう。
1 | sudo apt-get install motion |
motionの設定を変更する
インストールが終わったら、設定を変更していきます。
まずは、pidファイル用にディレクトリを作成しておきます。
1 2 | cd /var/run sudo mkdir motion |
次はいよいよ設定変更です。
/etc/motion 配下に motion.conf という設定ファイルがありますので、これを編集していきます。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 | daemon off width 320 height 240 framerate 15 threshold 1000 gap 120 output_nomal off quality 75 ffmpeg_cap_new on ffmpeg_video_codec mpeg4 locate on text_changes on text_double on target_dir 保存ディレクトリ webcam_port 8081 webcam_quality 50 webcam_motion on webcam_maxrate 1 webcam_localhost off control_port 8080 control_localhost on |
上記の様に変更をしましたが、細かい値は様子を見ながらのチューニングとなっていきます。
最低限設定するのは、 target_dir です。ここが静止画/動画の出力先になりますので、利用しやすい場所に設定してください。上記では、自分のホームディレクトリに motion ディレクトリを作成して、そこを指定しています。
その他の項目も簡単に説明します。
・daemon off
まずはシェルから起動するのでdeamon起動はオフにします
・width 320
・height 240
画像のサイズです。自由に決めて問題ないですが、PC性能やディスク容量と相談してください。
・framerate 15
1秒あたりのフレーム数です。数字が大きいほどなめらかな動画になります。
・threshold 1000
動体検知のしきい値になります。数字が小さいほど反応がよくなりますが、誤検知も増えます。
・gap 120
変化がない時間が指定秒連続した場合、そこを動画の終了とします。
・output_nomal off
静止画の出力をオフにします。onで出力。topで動体検知したときの1枚目。bestで一番変化の大きかったフレームを保存してくれます。
・quality 75
jpegのクオリティです。大きくなるほど綺麗ですがサイズが増えます。
・ffmpeg_cap_new on
・ffmpeg_video_codec mpeg4
動画の設定です。mpeg4で出力する様に設定します。
・locate on
動体検知した部分に四角が描かれるようになります。
・text_changes on
変化の量を数字で右上に表示します。前述のしきい値になります。
・text_double on
表示する文字サイズを大きくします。
・target_dir 保存ディレクトリ
既に説明済みですが、保存ディレクトリを指定します。忘れずに設定してください。
・webcam_port 8081
・webcam_quality 50
・webcam_motion on
・webcam_maxrate 1
・webcam_localhost off
ライブ映像の設定になります。localhost off にすることで、他のPCからも見ることが出来るようになります。
・control_port 8080
・control_localhost on
ブラウザから設定変更をするための設定です。ポートと自PCのみの設定にしています。
motionを起動する
お疲れ様でした。設定が完了したらいよいよ起動です。
コマンドラインから次の様に入力しましょう。
1 | sudo motion |
無事に起動出来たでしょうか?
エラーがなければ、5分くらいたってから Ctrl+c で終了させましょう。
指定したディレクトリに動画ファイルが出来ていれば成功です。出来た動画を見ながら、設定のチューニングをしてみてください。
また、motion動作中にブラウザから以下のアドレスを入力すればライブ映像も見れるはずです。
1 | http://localhost:8081 |
ペット監視システム完成!?
これで、出かける前にmotionを起動しておけば、留守中のペットの様子を録画出来るようになりました。ルーターのポート解放などの設定をすれば、外出先でもスマホから監視する事も出来るはずです。
しかし我が家、今回調べて判ったのですが、グローバルIPが来ておらず、外から接続することは不可能ということがわかりました。そのため、必要としていた機能の一つである、外出先からの映像の確認方法を別に用意する必要が出てきました。
次回は、通知機能を使ってスマホへ通知出来るように改造していきたいと思います。
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